台風30号(チャンパー)発生 30号到達は13年ぶり 今後の進路に注意

10月15日(木)15時、マーシャル諸島で発達中の熱帯低気圧が台風30号(チャンパー)になりました。30号到達は2013年以来で13年ぶりです。

発達しながらマリアナ諸島を通ってフィリピンの東へ向かう予想ですが、その後の進路は予想のばらつきが大きくなっています。今後の台風情報に注意してください。
▼台風30号 10月15日(木)15時

中心位置 マーシャル諸島

大きさ階級 //

強さ階級 //

移動 西北西 20 km/h

中心気圧 1000 hPa

最大風速 18 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 25 m/s
発達して非常に強い勢力に その後の進路は不確実
台風30号の進路図を見ると、しばらく西北西に進んで、トラック諸島・マリアナ諸島を通ってフィリピンの東へ向かう予想となっています。次第に発達して暴風域を伴い、来週前半には非常に強い台風となる見通しです。

現時点では、気象庁の進路図よりも先の進路は予測のばらつきが非常に大きく、今後の影響を正確に予測するのが難しくなっています。そのまま西進して南シナ海方面に向かう可能性も、進路を北東に転じる可能性も考えられる状況です。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、はじめのうち西北西に進む予測は概ね揃っていることがわかりますが、後半になるほどばらつきが大きくなっていることが読み取れます。南シナ海方面へ向かうと日本への影響は小さいものの、進路を北東に変えた場合には日本列島のどこかに影響が出る可能性があります。

特に今回は、従来型の物理気象モデルとAI予測モデルで予測の傾向が異なっています。AI技術が活かされたシミュレーションでは、従来型の物理モデルと比べて西寄りの予測をするものが多くなっています。

まだしばらく先の予測のため、シミュレーション結果には不確実性があります。この誤差は日がたつにつれて縮小する見込みですので、最新の台風情報を随時ご確認ください。
今年は早いペースで台風が発生 秋台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は5日(月)の台風29号(コグマ)以来およそ10日ぶりで、今月4つめの台風発生です。

年間の台風発生数が30個に到達したのは2013年以来で13年ぶり、1951年からの統計で16例目です。30号の発生の早さとしては史上4番目です。

2026年はかなり早いペースで台風が発生していて、9月末までの累計で平年より7個ほど多くなっています。

10月の発生数の平年値は3.4個で、まだしばらく台風発生の多い時期が続きます。秋の台風はスピードも速いため、被害をもたらす台風が多いことも特徴です。台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。

また、今年は1月から10月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から10月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風30号の名前「チャンパー(Champi / )」はラオスが提案した台風の呼名で、気象庁によると「赤いジャスミン(Red jasmine flower)」を意味すると説明されています。

なお、ラオ語のChampi()は、モクレン科の白っぽい花を咲かせる植物(Magnolia × alba)を指します。一方、Red jasmineという英語名はプルメリア(Plumeria rubra)にも使われ、こちらはラオ語でChampa()と呼ばれるラオスの国花です。どちらを意図した呼称かは断定できません。