福島県会津若松市の猪苗代湖で令和2年、親子ら3人が死傷したプレジャーボートの事故を巡り、最高裁は16日、業務上過失致死傷罪に問われた元会社役員、佐藤剛被告(49)を逆転無罪とした2審仙台高裁判決を破棄し、有罪が確定する見通しとなった。事故で亡くなった豊田瑛大さん=当時(8)=の両親が同日、東京都内で報道陣の取材に応じ、判決に安堵(あんど)の表情を見せる一方、複雑な胸の内を語った。
事故は2年9月6日午前11時ごろ発生。佐藤被告が操縦するボートが、湖面に浮かんでいた瑛大さんらに衝突し、瑛大さんは死亡、母親ら2人が重傷を負った。
判決言い渡し後に取材に応じた瑛大さんの母親は、「瑛大が戻ってこないのは変わらないが、判決が出てほっとした。周りの方のおかげで、諦めずにこれた」と感謝の言葉を口にした。
父親は「逆転無罪の判決が出たときにはどん底に落とされた。気持ちの区切りはできない。瑛大に会いたい」と語った。(堀川玲)