「おもしろ半分で」JR札幌病院の勤務1年未満 20代看護師2人が患者を無断撮影しSNSに投稿【詳細判明】私物スマホ持ち込み禁止徹底などJR北海道の対応

JR札幌病院(札幌市中央区)で、看護師が食事をする患者の様子などを無断で撮影した動画や写真をSNSに投稿していた問題で、病院を運営するJR北海道は10月15日、関与していた看護師は2人だったと明らかにしました。
この問題は、JR札幌病院の看護師2人が患者を無断で撮影し、その動画がSNSで拡散されたものです。13日病院を運営するJR北海道が不適切な行為があったと認め、患者の家族に謝罪しました。またSNSの運営会社に動画の削除依頼を行ったということです。
関与したのは20代・勤務歴1年未満の看護師2人
10月15日、JR北海道が発表した調査結果によりますと、不適切な動画撮影や投稿に関与したのは、JR札幌病院での勤務歴が1年未満の看護師A(20代)と看護師B(20代)の2人です。2人の性別は明らかにされていません。
看護師Aは、2026年8月17日、患者の動画を無断で撮影。11日後の8月28日、看護師AとBが私的な懇親会に参加した際、出席者に動画を見せているAの様子をBが撮影し、SNSに投稿しました。
その後、B自身が「個人情報が含まれていたので、良くなかった」と思い直し、翌29日に投稿した動画を削除したとしています。
「おもしろ半分で投稿」私物スマホを持ち込み…JR北海道は厳正処分へ
そして、9月17日にも、看護師Aは患者の様子を無断で撮影して看護師Bに送信。受け取ったBはそれをSNSに投稿しましたが、再び24時間以内に削除したということです。
これらの投稿した動画や写真がSNSで拡散されると、それを見た一般の人や気づいた同僚が病院に連絡したことで10月、病院は事態を把握したということです。
病院の聞き取りに対し、看護師Aは「患者様の様子を担当看護師と共有するために撮影した」、SNSに投稿した看護師Bは「おもしろ半分で投稿してしまった」と話しているということで、JR北海道は「就業規則に基づき厳正に対処する」としています。
病院は、私物の携帯電話を現場に持ち込むことを禁止していて、JR北海道は、改めてルールの周知徹底を図るとともに、全社員を対象に調査を行うなどして再発防止に努める方針です。
JR北海道は「医療機関において患者様のプライバシーと尊厳を守ることは最も基本的かつ重要な責務です。その信頼を損なう事態を招いたことを重く受け止めております。患者様およびご家族様に多大なご迷惑とご心痛をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
問題が明らかになったあと、病院を訪れた利用者からは「困ります、とんでもないこと」という声が上がっていました。
【詳細】不適切投稿の経緯とJR北海道の再発防止策
■JR北海道が発表した概要 【確認された事実】 (1)関係者 ①看護師A 20代、JR札幌病院の勤務歴1年未満 ②看護師B 20代、JR札幌病院の勤務歴1年未満
(2)時系列 ・8月17日:看護師Aが患者の動画を撮影 ・8月28日:看護師Aと看護師Bが私的な懇親会に参加。その席で看護師Aが撮影した動画を看護師Bに見せる。看護師Bは患者が映っている動画を含め、看護師Aを動画撮影。看護師BがSNSに動画を投稿。 ・8月29日:看護師Bが投稿した動画を削除 ・9月17日:看護師Aが患者の写真を撮影、看護師Bへ写真を送信。翌日以降、看護師BがSNSに投稿。 ・10月13日:正午ごろ、JR札幌病院社員がSNSで写真・動画の拡散を把握。看護師Aと看護師Bにそれぞれ個別に面談、事実関係を確認。SNS運営会社に対し、削除依頼を行う。
(3)投稿された内容など ・撮影場所:病棟内の病室 ・撮影媒体:看護師Aの私物スマートフォン ・投稿内容:患者が食事している動画、患者が映っている写真 ・投稿期間:数時間程度(看護師Bの聞き取りによる)
【再発防止策】 (1)JR札幌病院の全社員に対し、私物携帯電話の現場への持ち込み禁止ルールを改めて周知徹底。 (2)JR札幌病院の全社員に対し、個人情報の取り扱い、SNS利用ルールの再周知を実施。 (3)JR札幌病院の全社員を対象に調査を実施。 ・同意を得ずに患者の写真や動画を撮影したことがないか ・患者の個人情報を含む内容をSNSに投稿したことがないか (4)個人情報保護、SNSリスク、コンプライアンスの研修を強化し、病院内ルールの見直しを進める。