印旛沼決壊でカミツキガメどこに 災害など環境変化で繁殖活発化する恐れ

台風25号による被害から間もなく1カ月です。決壊した千葉県の印旛沼に生息しているカミツキガメの流出や、生息域の拡大が懸念されています。
【画像】堤防の一部決壊、カミツキガメが流れ出た恐れがある印旛沼
1回に60個もの卵を産むカミツキガメ
首を伸ばし、素早い動きでかみ付こうとするカメ。特定外来生物のカミツキガメです。
1960年代以降にペットとして輸入され、その後、野生化しました。
千葉県の印旛沼水系や静岡県で定着が確認されているほか、全国各地で発見されています。
カミツキガメによる生態系や漁業への影響、さらに人への被害を防ぐため、推定約6600頭が生息する印旛沼水系では、千葉県が年間1800頭を目標に捕獲を進めています。
先月、台風25号の影響で堤防の一部が決壊した印旛沼。広い範囲で浸水が発生してから、約1カ月。水は引きましたが、その爪痕は今も残っています。
こうした中気になるのが、印旛沼に生息するカミツキガメの行方です。
実際に印旛沼水系で、カミツキガメの捕獲や保護活動を行うワニガメ生態研究所の荻野要所長は、生息域や個体数が拡大する恐れがあると指摘します。
「(災害など)危険を感じちゃうと、子孫を残さなくちゃダメっていうスイッチが入る。洪水の時には特に自分の生息域を広げるのに絶好のチャンス」
多い時には1回に60個もの卵を産むカミツキガメ。荻野氏は、災害による環境の変化やストレスによって、繁殖が活発になり、生息域が広がる可能性があるといいます。
新たな被害は?
さらに…。
「印旛沼水系は食べ物が豊富にあるから、今まで(カミツキガメが)増えてきている。(前は)1万8000頭くらいいたが、今半分ぐらいまで行政が捕っている。捕った分だけ隙間が空くわけですよね。自分たちが戻れる隙間が。だからそこに戻ってしまう可能性は大いにあるんです」

「他県は千葉県みたいに捕獲していない。(印旛沼)水系で向こう(他県)で増えて、数が増えたやつが、満を持して戻ってくる。おなかをすかして戻ってくるのは十分ありますね」
現在のところ、目撃情報の増加や新たな被害などは確認されていません。
千葉県は引き続き、カミツキガメの捕獲を進めるとともに、見つけた場合は行政や警察に連絡するよう呼びかけています。
(「グッド!モーニング」2026年10月19日放送分より)