「家壊れないか」 熊本地震の被災地に募る不安 台風30号接近

7月の熊本地震の被災地で、住民らが台風30号への不安を募らせている。25日午後以降に熊本県への接近が予想されているが、地震から3カ月となる被災地では倒壊家屋がそのままの状態で残る場所も珍しくなく、壊れた家に住み続ける被災者も多い。
震度6強を記録した同県八代市鏡町では、小雨が降る23日午後、雨がっぱ姿の60代男性が、「地震で傷んだ家にさらなる被害がでないようにしたい」と屋根のブルーシートを固定したり、戸板を打ち付けたりしていた。
同町では多くの倒壊家屋がそのままの状態で残る。自宅の向かいと隣家の家屋が倒壊している成畑マサ子さん(89)は、むき出しのままのがれきを前に「台風でがれきが飛ばされたら怖い」と不安そうに話した。これまでも市に撤去を求めてきたがまだ実現していない。一人暮らしの成畑さんの自宅も全壊と認定されており、「台風で家が壊れないか心配だ」と話した。【野呂賢治】