都内の保険会社に「事故でケガをした」とウソの保険金を請求して金をだまし取ったとして、35歳の男ら3人が逮捕されました。男らは副業サロンやSNSで保険契約者を募集し、保険金詐欺の手口を指南していたとみられています。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都北区の会社役員・水津宏大容疑者(35)、埼玉県深谷市の個人事業主・山口森容疑者(50)、広島県廿日市市の会社役員・小篠正光容疑者(30)の3人です。
捜査関係者によりますと、水津容疑者は2024年12月、仲間と共謀して都内の保険会社に「バスケットボールをしていて転倒し右手を地面についた際、手首を捻挫してしまった」とウソの申告をして、傷害保険金として現金9万円をだましとった疑いがもたれています。
また、山口容疑者と小篠容疑者も、仲間と共謀して都内の保険会社に自転車で転倒したなどとするウソの申告をして、傷害保険金をだまし取った疑いで逮捕されました。
3人はいずれも自身で保険会社に申告を行うのでなく、実行役を募集してウソの申告をさせていたとみられています。
捜査関係者によりますと、水津容疑者ら3人は“副業サロン”と呼ばれるオンラインサロンやSNSなどで人を集めると、保険会社と契約させて、「整体院案件」などと称して、実行役に保険金詐欺の手口を指示する「指南役」だったということです。
3人から指示を受けた人の中には最大10社と保険契約をした例もあり、実際に保険金が振り込まれると、「サポート費」や「成功報酬」の名目で3人に金が送られていたとみられています。
警視庁は3人の認否を明らかにしていませんが、水津容疑者の口座には約8000万円の入金が確認されているということで、警視庁が関連を調べています。
事件は2025年頃に複数の保険会社から警視庁に被害の相談がされたことから発覚しました。
相次ぐ詐欺の被害に各保険会社などからは「SNSでのやり取りをきっかけとした違法なアルバイトや副業を勧誘する手口により、保険金詐欺に加担させられるケースが発生しています」「犯罪に巻き込まれることがないようご注意ください」と呼びかけています。