手術で血管を切除する医療事故、女性患者が多臓器不全で死亡…通常と異なる所見が認識されず

高知県などは27日、県立幡多けんみん病院(宿毛市)の外科手術で、県内の80歳代女性患者の栄養血管を切除する医療事故があったと公表した。女性は多臓器不全で死亡した。
同病院によると、2025年3月、女性は直腸がんの腫瘍を切除する手術を受けた後、意識障害などが出て、血流障害による小腸などの機能不全で死亡した。
同病院は同年6月に、医療事故調査委員会を設置。死亡の原因は、胃、腸、肝臓などに、酸素や栄養を最も多く送り届けている血管を手術で切除し、血流を遮断したことから、多臓器不全になったと結論づけた。
同病院によると、女性の血管は通常とは異なる状態で、手術前の検査報告書には記載があったが、手術の際に今回切除された血管の重要性などが十分認識されていなかったという。再発防止策として、報告書に「重要所見」の表示がある時は複数の医師で画像を確認し、治療方針や手術方法を検討するなどとしている。