13年前、「餃子の王将」を展開する会社の社長が射殺された事件で、殺人などの罪に問われ、一審で無罪判決を受けた暴力団幹部について、京都地検はきょう、判決を不服として控訴しました。
起訴状などによりますと、特定危険指定暴力団・工藤会系幹部の田中幸雄被告(60)は、2013年12月、京都市山科区の王将フードサービスの駐車場で、社長だった大東隆行さん(当時72)を拳銃で殺害したなどの罪に問われていました。
京都地裁は田中被告に対し無罪を言い渡していましたが、京都地裁によりますと検察はきょう29日付けで、大阪高裁宛ての控訴申立書を京都地裁に提出しました。
現場近くで見つかったタバコの吸い殻から被告のDNA型が検出されたなどとして無期懲役を求刑していた検察側に対し、田中被告は起訴内容を否認し無罪を主張していました。
京都地検の森田昌稔次席検事は「原判決には法令違反及び事実誤認があることから、これを是正するため控訴した」とコメントしています。
また、王将フードサービスは「この度の判決、及び検察による控訴の報に接しまして、改めて亡き大東前社長に哀悼の意を表します。今後も裁判が続くと思われますので、裁判や判決内容についてのコメントは差し控えさせていただきます。当社といたしましては、引き続き事案の全容解明を願い、裁判の経過を見守りつつ、前社長の遺志を継いで、これまで以上にお客様に喜んでいただけるお店創りに精進してまいります」とコメント。
大東前社長の家族も「検察庁が控訴をされたことに、まずは安堵しています。控訴審において、家族にも納得ができる正当な判決が出されることを期待します」とコメントしています。