尼崎城のシャチホコがプラモデルに

3月から一般公開が始まった尼崎城(兵庫県尼崎市北城内)の天守に設置されたシャチホコのプラモデルが同城の売店などで販売されている。企画や製造、量産の全工程を半径2キロ以内にある市内の事業所が分担し、細部にこだわって開発した。企画した市民団体「プラモ尼崎城」の発起人でまちづくりコンサルタント会社「地域環境計画研究所」の綱本武雄さんは「尼崎のものづくりの技術を集結した。新しいお土産にしたい」と話している。
プラモ尼崎城は、城の公開に合わせ、綱本さんや町工場の経営者らが昨年1月に結成した。当初は城のプラモデルの開発を目指していたが、1500万円もの製作費がかかることから断念。100万円程度で開発できるシャチホコに切り替え、資金はクラウドファンディングで集めた。
中野製作所(尼崎市潮江5)の仲川文隆さんがパソコン上でシャチホコの3Dデータを制作。それを基に、甲斐製作所と緒方彫刻社(いずれも同市三反田3)が金型を設計・加工した。山八化成工業所(同市潮江4)が樹脂を流して成形し、障害者作業所「尼崎あぜくら作業所」(同市若王寺3)の利用者が箱詰めした。
できあがったプラモデルは、いかめしいシャチホコの表情やうろこの一つ一つなどを丁寧に表現。緒方彫刻社の緒方隆社長が「採算を度外視した」と話すなど、尼崎のものづくりのプライドをかけて完成させた。
実物の24分の1サイズで、高さは5・5センチ。灰色(税抜き800円)と、赤、黄、青(いずれも同1000円)の4色がある。販売益は尼崎城のプラモデル開発に充てる。
問い合わせは、プラモ尼崎城(plamo.amagasaki.castle@gmail.com)。【近藤諭】