台風19号で長野のライフラインにも打撃 1万1000人態勢で復旧作業

台風19号による浸水被害の影響で、長野市を中心に電気、下水処理などライフラインが打撃を受けている。
中部電力によると、14日午前5時現在、県北部を中心に約3万4730戸が停電している。河川の氾濫による浸水や倒木などで復旧に時間がかかっており、中電は約1万1000人態勢で作業を進めている。長野市豊野地区の千曲川が氾濫した地域を除き、19日までに軽井沢町などでの復旧を目指しているが、氾濫した地域は水が引くまでの間は送電設備の破損状況が把握できないため、復旧の見通しは立っていない。
下水処理施設も影響を受けた。長野市赤沼にある県の千曲川流域下水道下流処理区終末処理場「クリーンピア千曲」が冠水し、下水処理ができなくなった。同施設は長野、須坂市、小布施町、高山村の約14万3000人分の下水を処理している。このまま下水道の使用が続けば、マンホールなどから汚水があふれ出る恐れがあるという。県は、入浴や洗濯の回数を減らすなど下水道への排出削減を市民に呼び掛けている。
佐久、飯山両市でも下水処理施設が冠水し、汚水処理に支障が出ている。
いずれの施設も、水が引かなければ設備の点検ができないため、復旧には時間がかかるという。影響は6市町村で約20万人に及ぶ。【小川直樹】