【台風19号】「小屋まるごとない」 竜巻が吹いた千葉・市原

台風19号上陸前の12日午前に竜巻とみられる突風で全壊12棟を含む89棟の住宅被害が出た千葉県市原市。被害が大きかった同市永吉(ながよし)地区では15日も住民らが割れた瓦が散乱する中、壊れた家の片付けに追われた。
同地区の農業、金子幸夫さん(55)は「飛行機が墜落するような『ゴチャー』という音がした」と被害を受けた当時の様子を振り返る。
千葉県に台風が接近、上陸すると予想されていたのは12日夕から夜。だが、同日朝、家の1階の居間にいると突然、強い風を切る音が聞こえた。
「もう来たのか」と思い、様子を見に外へ出ようとすると、「ゴチャー」という大きい音とともに、家の窓ガラスが順番に割れた。家は小刻みに揺れ、「パチパチ」という小石が当たるような音や「ドカン」という大きい物が家に当たる音がし、見ると、表の石積みの塀も崩れていた。
大橋安夫さん(72)も稲の苗用のビニールハウスの中で新聞を読んでいたところ、竜巻に襲われた。ハウスは大きな風の音とともに全体が揺れ、「ペシャッと潰れた」という。外へ出る際に頭に何かが当たり、7針縫うけがをした。
外へ出ると、ハウスの前にあったはずの小屋や居酒屋の建物がまるごとなくなっていた。「恐ろしいよ。(ハウスは)壊すだけでも大変。これからのことはまだ分かんねえよ」と不安を口にした。