殺人などの名古屋大・元女子学生の無期懲役が確定へ 最高裁が上告棄却

知人女性を殺害し、同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(24)=事件当時16~19歳=の上告審で、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は15日付で元学生側の上告を棄却する決定を出した。求刑通り無期懲役とした1、2審判決が確定する。裁判官4人全員一致の意見。
事件では、刑事責任能力の有無が争われた。元学生側は「犯行当時は発達障害とそううつ病があった」として心神喪失を主張。だが、1審・名古屋地裁判決(2017年3月)は「障害の影響は限定的で、判断や行動に問題はなく、自らの意思で犯行に踏み切った」として完全責任能力があったと認め、2審・名古屋高裁判決(18年3月)も支持した。
1、2審判決によると、元学生は大学1年だった14年12月、名古屋市の自宅で知人の森外茂子(ともこ)さん(当時77歳)の頭を手おので殴り、首を絞めて殺害した。高校2年だった12年5~7月には、仙台市で中高の同級生の男女に硫酸タリウムを混ぜた飲み物を飲ませ、タリウム中毒にさせた。
元学生は1審の被告人質問で「人が死ぬところを見たかった」と述べ、被害者にタリウムの中毒症状が出たのを知った際には「症状が出ただけでも興奮し、とても感動した」とも語っていた。【服部陽】