名古屋市で知人女性を殺害したほか、仙台市で高校の同級生ら2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人と殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(24)について、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は17日までに、被告の上告を棄却する決定をした。無期懲役とした一、二審判決が確定する。決定は15日付。
一審名古屋地裁は2017年3月、「タリウム中毒の症状を見てみたい、人が死にゆく様子を見てみたい」との動機で犯行に及んだと認定。弁護側は「重い発達障害やそううつ病の影響で心神喪失状態だった」と訴えたが、地裁は「影響は限定的。自らの意思で犯行に踏み切っており、完全責任能力があった」と退け、求刑通り無期懲役を言い渡した。
二審名古屋高裁も18年3月、事件前後の被告の行動などから完全責任能力を認めた上で、「少年時の犯行であっても無期懲役が重過ぎて不当とは言えない」と結論付けた。