台風19号の上陸から1週間がたった19日、千葉県内は1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。匝瑳(そうさ)市立八日市場第二中学校の校舎裏の法面が崩落したが、同日は休みだったため、けが人はいなかった。教職員は胸をなで下ろしていた。
同校は台風19号で校舎隣の武道場の屋根が損傷した。この日、登校した田中竜太教頭は、大雨による武道場の雨漏りを気にしていたが、午前7時半ごろ、校舎裏の法面が突然、崩れたという。
大量の土砂は窓ガラスを突き破り、校舎内まで押し寄せた。市の手配で、土砂の撤去が進められていた午後1時ごろ、2度目の土砂崩れが発生した。
「朝に部活動で登校した生徒もいたが、学校は休みで基本的に生徒がいなかった。休みの日で生徒にけがなくてよかった」と田中教頭。保護者も駆けつけ、教職員と校舎内から土砂を掻き出す復旧作業に追われた。保護者らは「また崩れるかもしれない」と“2次被害”を心配していた。
匝瑳市によると、午前10時40分現在、市内7カ所が冠水し、八日市場第二中を含め市内の3カ所で法面の一部が崩落する土砂崩れが発生。JR八日市場駅前でも冠水したが、消防などが出動して排水したため、午前9時半には解消された。けが人などは確認されていないという。
1時間で約110ミリの雨が降ったとみられる横芝光町。町役場の職員によると、午前中は役場に「雨漏りしているのでブルーシートがほしい」と町民が訪れたり、「家の前が水浸しになった」などとの電話が相次いだ。町に特段の被害はなく、職員は「本当に良かった」と話していた。
また、1時間で約100ミリの雨が降ったとみられる山武市では、道路冠水が8件あったが、雨がやみ、水はすぐにひいた。床下浸水は1件。けが人もいなかった。