記録的な豪雨となった台風19号を受けて、県災害対策本部がツイッターを活用して情報の収集や発信を行っている。茅野市出身の2018年平昌五輪スピードスケート金メダリスト、小平奈緒選手(33)もリツイートするなど思いを寄せる。
「非常に不安な思いをされているかと思います。関係機関の協力により体制を強化して救助活動を行います。救助が必要な方は、写真や位置がわかる情報を『#台風10号長野県被害』ハッシュタグをつけてツイートしてください」
13日未明、長野市穂保の千曲川の堤防が決壊して住宅街が浸水。住民らが取り残された。県は、防災情報を発信するアカウント「長野県防災」を駆使して情報を収集。同日午前8時13分、ハッシュタグを付けて助けを求めるよう呼び掛ける投稿をし、5600回以上リツイートされた。
救助者らには「不安にさせてすみません。確認しました。必ず救助に向かいます。必ず見つけ出します。少しでも髙い位置へ。絶対に諦めないで。みんな助けます。全国があなたを応援しています」「励まし合って諦めなかった結果です。悲しい気持ちもあるでしょうが、まずはあったかくておいしいものを。おかえりなさい」との言葉も贈った。少なくとも50件以上の救助要請があったとみられる。
加えて外国人向けに英語や中国語、ひらがなでも情報を発信している。救助活動が終わり、17日には被災者に励ましの言葉を投稿するハッシュタグ「#台風19号被災者と共に」を作成。「被災経験の有無に関わらず、誰かの言葉や想(おも)いが、傷ついた誰かに届いてほしい。これからも必ず助けます」とつづった。
ツイッター社によると、救助要請を求める場合には①具体的な救援内容②住所③「#救助」などのハッシュタグ④写真⑤住所不明の場合は詳しい位置情報――を添え、救助が完了した際にはその報告と、救助要請の投稿を削除する必要があるという。県も、住所など個人情報が記載されているため救助後は削除するよう求めている。
一方、長野市在住の小平選手は、このアカウントの防災情報を自身で積極的にリツイート。小平選手が練習拠点とする同市の「エムウェーブ」は決壊地点から南西に約6キロに位置。練習の合間に投稿を続けているという。
小平選手は「寄り添う言葉は前向きに。私は使命感に燃えているので、自分がやるべき生活や練習も、大好きな信州に働きかけることも、自分の想いに従ってやっています。沢山やることがありますが、ひとつひとつやっていきましょうね」とエールを送る。【島袋太輔】