「1枚の写真」にどんな意味が込められているのか――。
指定暴力団6代目山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が5年超の刑期を終え、府中刑務所(東京都府中市)を出所した。
18日午前6時前。小雨が降りしきる中、刑務所から出てきた高山若頭は、迎えの子分が運転する車に乗り込み、JR品川駅へ向かった。駅構内は大勢の通勤客で混雑していたが、総勢40人ほどの一行が到着すると、辺りは一時騒然となった。
「あらかじめ撮影エリアが決められ、警察関係者が報道陣一人一人の身分を確認して回るほど警備は厳重でした。カメラマンは、駅に到着してからエスカレーターを上がる高山若頭の姿を約15メートルほど離れた場所から撮影していた。決められた場所以外で撮影していたカメラマンは社名と名前を聞かれ、注意を受けていました」(カメラマン)
ところが新幹線のホームまでは警備が行き届いていなかったようで、あらかじめホームで待機していたメディアは撮影し放題だった。若頭ら一行は、1両丸ごと貸し切ったグリーン車に乗り込み、午前9時前、名古屋駅で下車し、司忍組長の元に向かった。
東京を発ってしばらくしてから、神戸山口組関係者の元に撮影者不明の1枚の写真がSNSで送られ、瞬く間に拡散された。高山若頭がベンチに腰掛け、右手で杖をつき、新幹線を待つ姿が写っていたのだが、恐ろしいのはその距離がわずか1メートルほどだったこと。
「『いつでも頭のタマを取れるんやで』いう仲間へのメッセージと同時に、いずれ6代目山口組にも拡散するやろうから、アテツケにもなるやろうしな。近ごろは神戸(山口組)の連中も記者を装って、名刺までこしらえてチョロチョロしとるさかいな。誰とも言葉を交わさず、機材も少なく、プロの撮影装備とはいえない、不審な人物が紛れ込んでいるケースがあるんや」(捜査事情通)
去る10月10日には、神戸山口組の中核団体「山健組」(神戸市)の組員2人が事務所を警戒中だった警察官の前で、高山若頭の出身組織の弘道会組員に射殺された。ヒットマンは警察官の職務質問に「週刊誌のカメラマン」と答え、実在する週刊誌名が入った名刺を持っていた。
あらためて「宣戦布告」ということか。