四国の公共交通のあり方について議論する懇談会が18日、徳島市内で開かれ、四国新幹線の導入を骨格とした中間整理案がまとまった。新幹線を軸に鉄道やバスなど他の交通機関との連携を強化することで交通網を維持する将来像が示され、今後、県別に具体的な議論が進められる。
今回で5回目となる懇談会には、JR四国の半井真司社長や各県知事、有識者らが参加した。今後の検討課題や方針が示された中間整理案では、JR四国の経営と交通ネットワークのあり方の議論を切り分けて進めると明示。ICT(情報通信技術)を活用し、多様な交通機関が一体となって輸送する方法を検討するといった内容が盛り込まれた。
徳島県の飯泉嘉門知事は「パターンダイヤ(一定間隔で運行)への切り替えやフリー切符の導入を」とJR側に要望。香川県の浜田恵造知事は「交通サービスの統合も良いが、やはり中心に鉄道と新幹線があるべきだ」と強調した。
JR四国は鉄道事業のみでは開業以来赤字が続く。懇談会はJR四国の呼び掛けで2017年8月に設置。昨年9月に示された中間とりまとめ案では、国の役割が明確に盛り込まれていなかったことなどから、路線別の収支を開示して支援を求め、議論を進めてきた。
今後は今回の中間整理案を基に、路線を維持するか他の交通機関に代替するかなど、各地域に合った交通手段について話し合う。半井社長は「利益の悪い路線を切るのではなく、四国全体となって議論を進めていきたい」と話した。【山口桂子】