東日本の各地に甚大な被害をもたらした台風19号による記録的な大雨から19日で1週間。被災地では朝から再び強い雨が降り、復旧作業を阻んだ。
宮城県大崎市の鹿島台地区では、吉田川からあふれた水が今も引かないままだ。同地区では住民たちが木船やボートで自宅に向かい後片付けを続けてきたが、この日は雨のため取りやめる人もいた。「とにかく早くやらないと、臭いがひどくなって家の状況もどんどん悪くなってしまう」。浸水していない場所から片付けを進める男性(65)は厳しい表情で話した。
また、阿武隈川支流の安達太良川の堤防が決壊し7人が犠牲となった福島県本宮市では、自宅が床上浸水した畠山晴男さん(85)が朝から強い雨が降りつける空を恨めしそうに眺めていた。「天気はどうにもならんけれど、とにかく悔しい」と目に涙を浮かべた。
一方、早朝に雨があがった長野市の市柳原総合市民センターに設置されたボランティアセンターでは、JR長野駅から臨時に運行されたバスに乗り大勢のボランティアが朝から集まった。手にはスコップ、足には長靴を履き、受け付けを済ませたボランティアは次々と被災した地域へ向かった。 【和田大典、吉田航太、小川昌宏】