来年1月からの米国公開が決まったアニメ映画「天気の子」の新海誠監督と川村元気プロデューサーによるトークイベントが19日、米西部カリフォルニア州ハリウッドで開かれた。映画は気候変動問題を強く連想させるが、新海監督は「エンターテインメントとして楽しんでもらい、その延長で気候変動の危機についても考えてもらえればうれしい」と語った。
映画は雨が続き、豪雨も頻発する東京が舞台。主人公の家出少年と、祈ることで天気を晴れにできる力を持つ少女が出会い、運命に翻弄(ほんろう)されながらも自らの生き方を選択するという内容だ。新海監督は「あくまでボーイ・ミーツ・ガールの物語が軸。自分の政治的主張のための映画になってしまわないよう、気候変動や地球温暖化という言葉は使わないよう注意した」と明かした。
大ヒットした前作「君の名は。」(2016年)でもプロデューサーを務めた川村さんは「(『君の名は。』の成功で)映画が作りやすくなったでしょうとよく言われるが、日本のアニメ映画はディズニーなどとは違い、(優秀なアニメーターら)個人の力をいかに結集できるかが鍵になるので、そんなに簡単ではない」と話した。
配給元の東宝によると、「天気の子」は日本では観客動員数が1000万人を超えた。興行収入は133億円を突破し、今年公開の作品では1位。また、140以上の国と地域での配給が決まり、第92回米アカデミー賞の国際長編映画賞(旧外国語映画賞)部門の日本代表にも選ばれている。
18日には全米初上映となる「プレミア」がハリウッドであり、熱狂的なファンで満席となった劇場は興奮に包まれた。【ロサンゼルス福永方人、写真も】