台風19号の大雨で大きな被害が出た宮城県丸森町では20日、ボランティアの受け入れが本格化し、支援活動の輪が広がった。各地から集まったボランティアが被災した住宅に散らばり、泥のかき出しや家具の運び出しを手伝う一方、地元の有志らは炊き出しを行い、被災者を少しでも元気づけようと和太鼓の演奏も披露。住民らは笑顔で太鼓の音色を楽しんだ。
同町金山地区の旧保育園で行われたカレーの炊き出しでは、用意した200食分がなくなり、急きょ約50食分を追加した。浸水被害に遭った実家の片付けに来た同県角田市の菅原弘美さん(58)は「断水が続いている中、すごく助かる」と感謝。「知らない人たちからも助けられ、悲しかったけど温かみを感じ涙が出る。早く復旧したい」と前を向いた。
和太鼓は炊き出しに合わせて、地元の太鼓チームが地域住民ら約30人を前に演奏した。リーダーの会社員、浜野友也さん(26)は「自分たちの事務所も被害を受けた。後ろ向きになりがちだが、元気なところを発信し、丸森を盛り上げたい」と話し、汗をぬぐった。
町は20日から災害ボランティアセンターでの受け入れを始め、同日は役場に近いエリアを中心に活動してもらった。町社会福祉協議会の谷津俊幸事務局長(62)は「山間部には車が入れない所がある。活動はかなり長期間になるだろう」と語った。