斧背負い鬼の動き体験 伊賀・上野天神祭 旧城下町にぎわう

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産「上野天神祭のダンジリ行事」は19日、雨の影響で予定行事の一部が取りやめられたが、三重県伊賀市の旧城下町の各町では、楼車(だんじり)を引いたり、観光客らに祭りを紹介したりと盛り上げていた。【久木田照子】
各町ではこの日、20日の巡行に備えて鬼行列と楼車が進む「足揃(そろえ)の儀」が予定されていたが、雨天で中止された。
鬼行列を担う4町のうち、上野紺屋町では、観光客らが鬼の動きを体験した。木製の大きな斧(おの)を初めて背負ったという、同市服部町の会社員、松本沙和さん(29)と、同市出身の名古屋市の主婦、二村唯さん(30)は「斧は長くて重かった。バランスをとって歩くのが難しそう」と話した。
また、上野紺屋町集議所では20日まで、桃山~江戸時代に作られた、鬼の面12面(県文化財)を展示。4町でつくる「四鬼会」の滝井利彰会長(71)らは「貴重な文化財を見る機会」と、観光客らに紹介した。
一方、上野東町では、車輪の修理を終えた楼車「桐本」をお披露目した。1827年に作られたとされ、外国人観光客らも集まり、撮影していた。松村克己・同町祭礼部長(63)は「三味線などの雅(みやび)なおはやしがこの町の特徴」と話した。