瑞穂ハンザケ自然館(島根県邑南町上亀谷)の完全屋内水槽で、国の特別天然記念物・オオサンショウウオが昨年に続いてふ化した。9月15日に約200個の産卵を確認し、今月16日に2個、19日に3個のふ化を伊東明洋学芸員(54)が確認。幼生2体は体長約3センチで頭から尾にかけては黒色、腹とその周辺は黄色で栄養分が集まっている。近く数十個単位のふ化が期待できるという。
同館では2013~15年、半屋内水槽でオオサンショウウオの産卵とふ化に成功した。16年から太陽光や外気温の影響を受けない完全屋内水槽で人工繁殖に挑戦。17年に白っぽいLED照明を導入し、今年は自然環境に近づけるため緑色の照明も加えた。昨年初めて産卵とふ化の両方に成功したが、卵約200個のふ化率は約7%(15個)にとどまった。
同館は「昨年より生育が良く、多くのふ化が期待できる」としている。今月27日は、近くの田所公民館(邑南町下田所)であるハンザケまつりに合わせ、同館を無料開放する。問い合わせは同館(0855・83・0819)。【柴崎達矢】