子供も興フン? うんこ先生の防災教室 名古屋

「トイレでうんこをしている時に大きな地震が来たらどうする?」。そんな質問から始まる子供向けの防災教室が、名古屋市内で開催された。教師役は、子供に大人気の学習ドリル「うんこドリル」に登場する「うんこ先生」。型破りだが大人でも考えさせられる内容に、家族連れでいっぱいの会場は大いに盛り上がった。【野村阿悠子】
防災教室は、同市内で19、20両日に開催された「あいち・なごや防災フェスタ」(愛知県、名古屋市など主催)の野外ステージで開かれた。全国で初めてのお披露目だった。
冒頭の質問の答えは2択。「A・おしりのうんこをしっかりふいて、揺れがおさまるまでじっとする」「B・おしりにうんこがついたまま、急いでトイレから出る」。子供たちが手を挙げた先は、Aがやや多かった。ステージに登場したうんこドリルのキャラクター「うんこねこ」はBを選んだが、地震の揺れに足をとられて転んでしまう。うんこ先生は「慌てて転んだら危ないので、揺れがおさまるまで待って、その間におしりをふくのじゃ」と諭す。うんこねこが「怖かったし、おしりもうんこまみれだあ」と嘆くと、会場に笑い声が響いた。うんこ先生はその後も、地震の時はエレベーターを使わないことなどをユーモアたっぷりに説明した。
イベントを手がけたのは、うんこドリルの出版社「文響社」(東京都)のうんこ事業部の責任者、文字(もんじ)祐介さん。京都大防災研究所の畑山満則教授の監修のもと、「いざという瞬間に行動につながるよう、印象に残るシンプルなフレーズを」と、半年ほど前から構想を練った。うんこ先生について「子供たちの心をつかみ、しっかり伝えることができる唯一無二のキャラクター」とし、「防災教育は堅くなりがちだが、うんこ先生の力で学び始めのハードルを下げたい」と狙いを語る。
うんこ先生の最後の言葉に、文字さんの思いが込められていた。「避難とは命を守る行動をとること。君の命が何より大事」。参加した同市千種区の小学3年、藤原光梨さん(9)は「おもしろくて分かりやすかった」と笑顔で話した。文字さんは、今後は津波や台風から身を守るためのプログラムなども準備し、全国で開催したいと意気込んでいる。