国交省、鉄道事業者に浸水対策指示 北陸新幹線「車両基地」浸水受け

赤羽一嘉国土交通相は25日の閣議後記者会見で、台風19号の影響で長野市の車両基地が浸水して北陸新幹線の車両が水につかったことを受け、全国の鉄道事業者に浸水対策の緊急点検をするよう指示したことを明らかにした。新幹線については「早急に取りまとめる」としている。
国交省によると、緊急点検では、車両基地など列車の運行に影響が大きい施設について、自治体作製のハザードマップと照らし合わせた上で、浸水の可能性がある場合には対策を講じて報告するよう求めている。
台風19号では、堤防が決壊した千曲川の氾濫の影響でJR東日本の長野新幹線車両センター(長野市)が浸水し、北陸新幹線で使用する全車両の3分の1にあたる10編成(120車両)が水につかる被害が出た。赤羽氏は「JR東日本に対し、列車を避難させるなどの対応ができなかったことについて、しっかりと検証するよう指示した」と述べた。【松本惇】