大雨被害、千葉・福島で10人死亡1人不明

東日本を25日に襲った記録的な大雨で、台風19号の被災各地では冠水や土砂崩れが相次いだ。読売新聞の26日午後10時現在のまとめでは、千葉、福島両県で10人が死亡、1人が行方不明になった。両県によると、少なくとも計18河川が氾濫した。
気象庁によると、25日夜までに降った3時間雨量が千葉県内と福島県内の6地点で観測史上1位を更新。千葉県では同日昼前から午後、福島県では夕方から午後10時頃にかけて短時間に大量の雨が降った。
更新地点は、千葉県内が鴨川市で160ミリ、市原市で139・5ミリ、佐倉市で121ミリ。福島県内は相馬市で141ミリ、いわき市内の2地点で123・5ミリ、104・5ミリ。このうち千葉県内の3地点と相馬市は、いずれも半日(12時間)の間に10月の1か月分を超える雨量となった。
千葉県では、茂原市と長柄町で一宮川に流されたとみられる中年男性1人と、88歳、54歳の男性が死亡。長南町では水没した車内などから91歳と81歳の男性遺体が見つかった。千葉市緑区誉田(ほんだ)町では土砂崩れで住宅が倒壊し、この家に住む40歳代の女性と60歳代の義母が死亡したほか、同区板倉町でも土砂崩れで家が壊れ、60歳代の男性が亡くなった。市原市でも50歳代の女性が死亡した。県内では、さらに行方不明者がいるとの情報もあったが、該当者がいないことが確認された。
同県によると、茂原市の一宮川や佐倉市の鹿島川など15河川が氾濫。両市の中心部は水につかり、多数の住宅や車両が浸水した。
福島県相馬市では26日朝、車ごと流されたとみられる60歳代女性の遺体が見つかり、30歳代の長男が行方不明。同県によると、県内ではいわき市の夏井川など3河川が氾濫した。
一方、国土交通省によると、今回の大雨では、少なくともJR東日本や鹿島臨海鉄道など5社の15路線で運転を見合わせた。成田空港を離着陸する飛行機は国内線28便、国際線20便が欠航した。
関東・東北地方に甚大な被害をもたらした台風19号は26日、上陸から2週間となった。読売新聞の集計では、福島県で最も多い30人が亡くなるなど、26日現在の死者は13都県88人に上る。行方不明者は神奈川県で3人など計8人、負傷者は長野県の133人など計442人となった。
全壊・半壊した住宅は16都県で3719棟、一部損壊は25都県で4780棟となったが、調査が進めばさらに増える見込みだ。