福岡県宗像市の「日の里西保育園」副園長が園児への傷害容疑で逮捕された事件で、別の複数の園児も暴力行為を受けたと保護者が同県警に被害を相談していることが、捜査関係者への取材でわかった。
副園長の清原こづえ容疑者(41)は6月、あおむけに体を反らせるブリッジの状態で歩かせていた男児(6)の顔を平手で殴り、打撲などを負わせたとして21日に逮捕された。捜査関係者によると、清原容疑者について、複数の園児の保護者が「子どもができないことがあると土下座させて謝らせた」「たたかれた」などと説明しているという。他の職員も園児に手を上げたり、園庭を何十周も走らせていたという情報もあり、県警は保育実態を調べている。
清原由鶴乎(ゆづこ)園長は25日、弁護士を通じて報道機関に文書を送付した。その中で、園児の手にまめができるまで「ブリッジ歩き」をさせるなど清原容疑者に「行き過ぎた行為」があり、「改めるように厳しく言ってきた」と言及。「園長である私の責任。深くおわびする」とコメントしている。