大阪市は25日、条例で定める路上喫煙禁止地区に、新たにJR大阪駅・阪急大阪梅田駅周辺とJR天王寺駅周辺の2カ所を指定すると発表した。
来年2月から施行され、違反者からは過料千円を徴収する。
追加指定される2カ所はどちらも市内有数の繁華街と重なり、外国人観光客も多数訪れる地区。市が指定の是非を諮問していた有識者委員会は7日、2025年大阪・関西万博の開催を見据えて「海外からのビジターにも好印象をもってもらえる」として、2カ所の禁止地区指定を「妥当」とする答申をまとめていた。
追加指定を受け、松井一郎市長は「受動喫煙の可能性をできる限り抑えるために対策を講じた」と報道陣に説明。「きちんと分煙できる形で、たばこを吸う人も吸わない人も共存できる場を作っていきたい」と語った。
市はすでに、大阪市役所周辺▽JR大阪駅から南海難波駅に至る御堂筋(約4キロ)▽JR京橋駅周辺▽ミナミ中心部の戎橋筋・心斎橋筋地域-を禁止区域に指定。今回の2カ所を加えると6カ所となる。