渋谷ハロウィーン前に厳戒態勢…店じまい繰り上げる酒店も

31日のハロウィーンを前に、東京・渋谷駅周辺には26日夜、アニメキャラクターやゾンビなどに扮(ふん)した大勢の若者らが集まった。
昨年、若者に車がひっくり返されるなど騒乱が起きたことを受け、渋谷区は対象地域での路上飲酒を禁じ、酒の販売の自粛を求める条例を6月に制定した。この日は警察官や警備員が厳戒態勢にあたり、路上飲酒する人たちを注意して回った。
「今年は警察官の数が多くて驚いた」。26日夕、アニメ「銀魂(ぎんたま)」の主人公に仮装して渋谷を訪れた東京都世田谷区の会社員中山智貴さん(27)は話した。
昨年のハロウィーンでは酒に酔って軽トラックを横転させるなどして計27人が逮捕。このため、渋谷区は今年、10月25~27日と31日~11月1日に路上飲酒を禁止し、10月26日と31日の午後6時~翌日午前5時を酒類販売の自粛期間とした。
中山さんは「最初は飲酒の禁止でつまらないと思ったが、お酒が飲めなくても楽しい」と渋谷センター街を練り歩いた。ただ、路上には缶酎ハイを飲む若者らの姿も。3人1組で巡回する区職員が「路上でお酒を飲むのは条例違反。ゴミ箱に捨てて」と注意を促していた。
渋谷駅の周辺には26日夕、防犯カメラが付いた監視台が25台設置された。警備員が台の上から「車道に出ないで」などと拡声機で注意を呼びかけ、「路上で飲酒、喫煙、座り込みをしてはいけません」という日本語と英語の音声が流れた。警視庁も機動隊員の「DJポリス」らを配置した。
「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」やコンビニ店の大半は、酒の陳列コーナーをブルーシートで覆うなどして販売を自粛。渋谷区道玄坂の「富士屋酒店」の清水良一社長(85)は「『売らない』と断ったら殴られるかもしれないし、怖い」と語り、店じまいを2時間繰り上げて午後6時に閉めた。