日本新聞協会の2019年度新聞協会賞(編集部門)受賞記者による講演会が27日、日本新聞博物館(横浜市中区)であり、昨年9月の台風による関西国際空港の被害を空撮した写真「台風21号 関空大打撃」(2枚組み)で同賞を受賞した毎日新聞大阪本社写真部の幾島健太郎記者(40)らが講演した。
幾島記者は同月4日夕、近畿地方を縦断した台風21号を大阪市内で取材中「関空が水没し、連絡橋にタンカーが衝突した」との連絡を受け、大阪(伊丹)空港から本社ヘリコプターで急行。滑走路や駐機場が高潮で冠水し、連絡橋の鉄道と道路が不通となり、空港内では利用客ら約8000人が足止めされていた。「東日本大震災の津波を思い起こさせるような不気味な印象で、複雑な思いがした」と振り返った。
空港島の写真は全国29社の地方紙などに掲載されたほか、世界に配信され、多くの海外メディアも掲載した。
台風の後も空港島と連絡橋の復旧までを重点的に取材。「災害報道は継続して撮影していくことがとても大切だ。報道各社は日々競い合い、より良い写真を目指している。記事だけでなく写真にも注目してほしい」と話した。【田中義宏】