天皇陛下の即位に伴い、11月に行われる皇室の重要儀式「大嘗祭」で供えられる調度品の麻織物「麁服(あらたえ)」の出発式が27日、徳島県美馬市木屋平で行われた。式には、飯泉嘉門知事や藤田元治市長ら約140人が出席し、地元に伝わる踊りなどが披露された。
代々、麁服の原料となる大麻を栽培してきた「三木家」28代当主信夫さん(83)は「皇室へつつがなく麁服を納めることで(一連の作業は)完遂する。まだまだ気が抜けない」と話した。
この後、織物に仕上げる作業を担当した同県吉野川市の山崎忌部神社でも出発式が行われ、4反分の麁服は、近く宮内庁へ調進(依頼を受け納めること)される。
糸を紡いだ巫女(みこ)の一人、東本舞さん(22)は出発式で国家独唱も担当。「あの細い糸がこんなにきれいな生地になり、すごくうれしい。みんなの思いも紡がれている大切な布。携わることができてよかった」と笑顔を見せた。