「1票の格差」が最大3・00倍だった7月の参院選について、大阪高裁(石井寛明裁判長)は29日、「合憲」とする判決を言い渡し、近畿6選挙区の住民が求めた選挙無効(やり直し)の請求を棄却した。
二つの弁護士グループが全45選挙区の無効を求めて全国8高裁・6支部に計16件の訴訟を起こし、判決は5件目。29日午前に「合憲」とした名古屋高裁金沢支部判決も含め、「違憲状態」2件、「合憲」3件となった。年内にも判決が出そろい、その後、最高裁が統一判断を示す。
主な争点は、〈1〉格差が投票価値の平等を求める憲法に反するか〈2〉格差是正に必要な期間が国会の怠慢で過ぎたか――で、〈1〉のみ認められると「違憲状態」にとどまって請求が退けられ、〈2〉も認められると「違憲」となり、選挙を無効にするかどうかが判断される。