元KAT-TUN田口淳之介 大麻ガサ入れ動画流出、小嶺の謝罪に優しく微笑む場面も

10月21日、大麻取締法違反で逮捕されたKAT-TUN元メンバー・田口淳之介(33)と小嶺麗奈(39)の公判が行われ、いずれも懲役6カ月、執行猶予2年の判決が言い渡された。この判決に対して両被告の弁護側は、判決が3カ月延期したことで精神的苦痛を受けたとして、情状酌量を求めている。
「当初は7月30日に判決の予定だったのですが、検察側が期日の延期を請求したのです。理由は麻薬取締部が捜索状況を記録した動画をテレビ制作会社に提供したことが判明したから。制作会社側は初公判のタイミングで動画を放映したかったらしいのですが、麻取サイドと編集方針が合わずに頓挫した。麻取がその経緯を検察に報告したところ、捜査の過程に問題がなかったかを検証する必要があるとなったようです。動画には手錠をかけられる様子も映っていて、弁護人は『重大なプライバシー侵害』と批判しています」(社会部記者)
この“捜索動画”にはどのような映像がおさめられていたのだろうか。動画の内容について麻取関係者が語る。
「田口宅で複数の捜査関係者が証拠保全のために写真を撮ったり、田口や小嶺に『これは何?』と確認したりする様子が映っていた。机には隠す事なく、バッズ(大麻の花穂部分)が置かれていて、日常的に大麻を使用していたことが類推できるような状況でした。自宅は普通の、生活感のあるマンションの一室です。田口は素直に捜査に応じていたが、小嶺は捜査官に令状について質問をするなど、つっかかるような態度を見せていました」

最初は捜査に非協力的な素振りを見せていた小嶺だったが、捜索が続くにつれ、態度が変化していった。そして田口のほうを向き、声をかけたという。
「小嶺は『ごめんね』と謝りました。元々は小嶺が大麻を使用していたという経緯があったため、巻き込んでしまったことを謝罪したのでしょう。その言葉を聞いた田口は小嶺を見つめ、優しく微笑んでいました」(同前)
麻取による捜索状況を撮影した動画は、これまでにも公開されたことがある。
「麻取は広報活動の一環として、今までも捜索状況の動画をマスコミに提供することはありました。麻薬を使用することの怖さや罪深さを世間に広く伝えることができるので、社会的意義は大きい。たとえば、2018年1月に大麻取締法違反で逮捕されたラッパーのUZIや、同年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕された元AV女優・麻生希の家宅捜索時の映像が『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)で放映されています」(前出・社会部記者)
UZIや麻生希の家宅捜索映像を入手したのは、テレビ番組制作会社Aだ。田口と小嶺の動画も同社が麻取から入手している。制作会社Aの社長に動画を確認させてほしいと直撃したところ、動画の存在を認めつつも拒否した。
「いやいや、常識的に考えて無理だよね。普通に、僕らが持っている物を渡せというのは。うちも色々と今動いてまして、社の顧問弁護士に相談しているんです。事情はわかりますよね? その状況で私が判断できることじゃない」
麻薬取締部にも事実確認を行ったところ、下記のような回答があった。
「この件に関しましては、本省に設置されている麻薬取締部監察官室の調査を受けているところなのでお答えできません」
10月21日、田口と小嶺の弁護人は国家公務員法(守秘義務)違反罪で、麻薬取締部の担当課長ら2人に対する告発状を東京地検特捜部に提出している。
(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)