「観光に来て」 宮崎・高千穂町 ふるさと納税返礼品に「電子感謝券」を追加

宮崎県高千穂町は28日、ふるさと納税の返礼品として、町内での宿泊や食事、買い物に使える「電子感謝券」を新たに追加すると発表した。県内初の試みで、来月1日から取り扱いを始める。
これまで特産の高千穂牛や棚田米、キンカンなどで人気を集めていた同町の返礼品。昨年度は全国から9955件、計約1億6640万円の寄付があった。
電子感謝券は「多くの人々に町を訪れてもらい、食や観光を楽しんでほしい」との思いから企画された。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」に会員登録した上で、5000円▽1万円▽10万円――の3コースから選んで寄付すると、それぞれ30%分のポイントが寄付者のスマートフォンの専用アプリに付与される。
使い方も簡単だ。町内の宿泊施設や飲食、小売店など17の加盟業者で専用の二次元コード(QRコード)を示すだけで1ポイント1円換算で利用できる。町は今後、加盟業者を増やしたい考えだ。
町財政課の担当者は「高千穂町の魅力に直接触れてほしい。交流人口が増え、町全体の経済活性化につながれば」と期待している。【重春次男】