台風19号など大雨被災地 広範囲に点在でボランティア足りず

台風19号をはじめとする大雨は東日本の広範囲に被害を及ぼし、被災地からは「ボランティアが足りない」との声が上がっている。各地で災害ボランティアセンターの運営を担う全国社会福祉協議会(全社協)は多くのボランティアの協力を求めている地域をホームページhttps://www.saigaivc.com/typhoon201919/で紹介している。
全社協によると、10月29日までに少なくとも約7万7000人が活動した。平日の人出は昨年7月の西日本豪雨と同じ規模だが、100を超える自治体がボランティアセンターを設置しており、1カ所あたりの人数が手薄になっている。
現地で活動する団体によると、福島県いわき市では土砂が入った家が多く清掃や泥かきの支援を望む声が多いが、人手が足りない状況が続く。宮城県丸森町でも窓や玄関を泥に塞がれたままで手をつけられない家がある。
全社協によると、31日午後6時現在、多くの協力を求めている地域は次の通り。岩手県宮古、釜石、久慈市、山田町、普代村▽宮城県石巻市、丸森町▽福島県いわき、郡山、南相馬市、川俣町▽栃木県栃木、佐野市▽千葉県長柄町▽長野市。参加には事前登録などが必要で、詳細は各地の災害ボランティアセンターのホームページで確認できる。【奥山はるな】