東京電力は31日、東電福島第1原発2号機の使用済み燃料プール内にある核燃料の取り出し方法について、建屋上部を解体せず、建屋の南側から取り出すと発表した。これまでは、建屋上部の壁や天井を解体した上で、搬出に使う機械を設置する計画だったが、放射性物質の飛散対策や雨水の流入抑制などの観点から変更を決めた。
福島第1原発1~4号機のうち、2号機は事故の際に水素爆発がなかったため、原形をとどめている。東電は、建屋上部を解体せずに燃料を取り出すことで、放射性物質が飛散するリスクが低くなるほか、建屋内への雨水の流入量が少なくなることなどを理由に挙げた。