河井克行法相(自民、衆院広島3区)の辞任を受け、地元・広島市の有権者からは31日、「初入閣したのに残念」と惜しむ声が聞かれる一方、相次ぐ閣僚の辞任に「またか」と冷めた声も聞かれた。
安佐南区安東に住む主婦(74)は「残念。初入閣したのにもったいない」と肩を落とした。地元の行事に夫婦で出席するのをよく見掛けたといい、「仲の良い夫婦だった。これから、もっと偉くなる人だと思っていたのに」と話した。
同所で農業を営む男性(79)は「前々からジャガイモを有権者に配ったというようなうわさは耳にしていたが、まさか辞任することになるとは。地元から大臣が出て誇らしいと思っていた人は多いのでは」と驚いていた。
同区大町の主婦(81)は相次ぐ閣僚の辞任に「(政権が)緩んでいるのは昔から。あっ、またかという感じ」と話した。
同区緑井の事務所には大勢の報道陣が詰め掛け、地元の秘書が「皆さまには大変申し訳なく、おわびの言葉も見つかりません」などと謝罪する河井氏のコメントが書かれた紙を配布した。