競うは伐倒、輪切り、着脱の技 チェーンソー競技会で腕を披露

林業技術の向上と作業の安全を図る福岡県行橋農林事務所管内の「第3回チェーンソー競技会」が29日、築上町寒田の森林作業場で開かれた。豊築森林組合東部支所、同西部支所と京都森林組合の3組合から各3人の計9人が参加し、日ごろの腕を披露した。
競技は、定められた方向に木を倒す「伐倒」▽直径30センチの丸太の下と上から刃を入れ、真ん中で正確に輪切りにする「丸太合わせ輪切り」▽刃の着脱のスピードと正確さ競う「ソーチェーン着脱」――などを減点法で審査した。
得点比重が最も大きいのが伐倒競技で、1300点満点のうち900点を占める。木は「受け口」を作り、反対側から水平方向に「追い口」の切り込みを入れ、支点となる「ツル」を正確に作ると定められた方向に倒れるという。審査では倒れた方向はもちろん、受け口の深さ、角度やツルの幅、高さなどを採点した。【籔田尚之】