福島市唯一の造り酒屋「金水晶酒造店」が30日、同市出身の作曲家、古関裕而にちなんだ新酒「純米大吟醸 古関メロディー」を発売した。斎藤湧生専務(26)は「古関さんの音楽とともに新酒を楽しんで」と話した。
市内産の新たな酒造好適米を使い、昨年1月ごろから仕込みを開始。香り高く落ち着いた上品な味わいが特徴だ。県秋季鑑評会で金賞を受賞した。
表ラベルには古関が描いた福島盆地のイラストを使用、裏ラベルにはスマートフォンで読み取ると50音順に並んだ古関作曲の曲名リストを表示するQRコードを印字した。来年3月から古関と妻金子をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「エール」が放送されることもあり、斎藤さんは「古関さんの曲を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。
720ミリリットルは限定600本で3960円、1800ミリリットルは限定100本で6930円。県観光物産館で販売。売り切れ次第販売を休止するが、来年2月から販売再開予定。【磯貝映奈】