鹿児島県出水市の大塚璃愛来ちゃん(4)が母親の交際相手の日渡駿容疑者(21)=暴行容疑で逮捕=に殴られ、その後死亡した事件で、県の中央児童相談所が4月に「継続指導」の方針を決めた後、一度も面会していなかったことが3日、児相などへの取材で分かった。
児相は「市から状況の変化について連絡があればしかるべき対応を取った」と説明。市は自宅訪問などを繰り返す一方、児相への連絡はしておらず、関係機関の連携不足が浮き彫りになった。
児相によると、璃愛来ちゃんと最後に面談したのは4月3日で、担当者は「母子の関係が良かった」と判断。児相は同10日、璃愛来ちゃんの見守りを市に依頼し、異常があった場合は児相が面談などを試みる継続指導とする方針を決定した。
[時事通信社]