警備で駆け付けた民家で腕時計などを盗んだとして、兵庫県警捜査3課などは1日、窃盗と住居侵入の疑いで、警備大手セコム(東京都渋谷区)社員の坂上直希容疑者(24)=大阪市中央区南船場=を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は6月30日~10月13日の間、兵庫県尼崎市の男性宅に侵入し、腕時計(時価60万円相当)など4点を盗んだ疑い。
同課によると、男性宅は同社の契約先だった。9月28日に留守の男性宅で侵入警報が作動したため、坂上容疑者は1人で現場に出動。男性が同社に預けていた合鍵で家に入り、腕時計などを盗んだとみられる。警報は誤作動だったという。
男性が10月13日に腕時計と指輪がなくなっていることに気付き、被害届を出していた。同課は、別の民家でも同様の被害を確認しており、関連を調べる。
セコムは1日、坂上容疑者を懲戒解雇とした。同社コーポレート広報部は「お客さまや社会に不安を与えてしまい大変申し訳ない。警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止を徹底する」とコメントした。