沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は1日午前、那覇市の首里城正殿などが焼失した火災を受け、衛藤晟一沖縄・北方担当相と東京都内で会談した。玉城氏は首里城の早期再建に向けた協力を要請。衛藤氏は国費投入を検討する考えを示した。
玉城氏は、首里城について「県民の心のよりどころ」だと強調。「どのような形で(再建を)進めるかまだ具体的なものはないが、沖縄全庁を挙げて県民の心に寄り添って一日も早く復旧したい」と述べた。これに対し、衛藤氏は「再建へ向けて全力を挙げて頑張っていきたい。私どもとしては国費を当然頑張らなければいけない」と応じた。
玉城氏は同日夕には首相官邸で菅義偉官房長官とも面会する予定で、同様の要請をする方針。菅氏は同日午前の記者会見で、首里城が国営沖縄記念公園の施設であることに触れたうえで「地元の皆さんの意見を聞きながら、財政措置を含めて、国としてやるべきことは責任を持って何でもやりたい」と述べた。
首里城は1879年まで続いた琉球王国の政治や文化の中心地で、1945年の太平洋戦争沖縄戦で焼失。沖縄本土復帰20周年の1992年以降に「正殿」など主要部分が再建された。沖縄にとっての復興のシンボルだっただけに、火災直後から早期再建を求める声が県内外で上がっていた。【堀和彦】