「補助少しでも」 罹災証明書申請に長蛇の列 佐賀・武雄

大雨で多くの被害が出た佐賀県武雄市で2日、公的な支援金などを受けるために必要な「罹災(りさい)証明書」の申請受け付けが始まった。佐賀市などではすでに受け付けが始まっており、被害が大きかった同県大町町も6日から受け付ける。
武雄市役所の臨時窓口には午前8時半の受け付け開始直後から次々に被災者が訪れて長い列ができた。市内で1人暮らしの土橋春代さん(73)は「火災保険には入っていたが、水害に対応したものではなかった。国の補助が少しでも出れば」と期待した。公務員の中島由美子さん(40)は「明日まで休みを取ったので、その間に手続きを済ませたい。普通の生活を取り戻したい」と話した。武雄市ではこの日、195件の申請を受け付けた。
罹災証明書は、被害状況を撮影した写真などとともに申請すれば市が現地確認したうえで後日、交付される。佐賀県によると、県内では2日現在、1600軒超の床上・床下浸水被害が判明。武雄市と大町町で357人が避難生活を送っている。【山口響】