放射性物質「アメリシウム」などを無許可で所持したとして、愛知県警は5日、名古屋市守山区守山3、会社員、市川貴紀容疑者(34)を放射線障害防止法違反と毒劇物取締法違反の疑いで逮捕した。爆薬や拳銃、覚醒剤を製造したとして3月に有罪判決を受けた同市緑区の元大学生の男(20)とインターネット上で交流があったとみられ、捜査の過程で浮上した。
逮捕容疑は4月24日、自宅でアメリシウム241が密封された容器8個と、爆発性のある塩素酸カリウム約157グラムを所持したとしている。アメリシウムについては容疑を認めているが、塩素酸カリウムについては否認しているという。自宅周辺で健康被害などは確認されていない。
県警によると、アメリシウムは煙感知器に使用されることがあり、押収されたアメリシウムも感知器のような容器に入っていた。塩素酸カリウムは市川容疑者が製造したとみられ、「(原料を)電気分解したが、塩素酸カリウムができたという認識はなかった」と供述しているという。
アメリシウムはプルトニウムが変化してできる有毒性の高い放射性物質。人体に有害な放射線アルファ線を放出し、内部被ばくする恐れがある。【高井瞳】