福岡県小郡市の民家で2017年、妻と小学4年の長男、同1年の長女を殺害したとして殺人罪に問われた元県警巡査部長中田充被告(41)の裁判員裁判の初公判が5日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)であり、同被告は「一切身に覚えがなく、事実無根です」と述べ、無罪を主張した。
冒頭陳述で検察側は、中田被告が県警の昇任試験や育児などをめぐり、夫婦関係の悪化に悩んでいた点を挙げ、「3人を殺す動機となり得る事情を抱えていた」と指摘。その上で「結果は重大、犯行は残忍だが、反省の態度が見られない」と厳しい判断を求めた。
一方弁護側は、凶器や映像などの直接的な証拠がないことから、「事実を積み重ねても、被告を確信を持って犯人とは言い切れない」と主張。第三者が関与した可能性も含め、徹底的に争う姿勢を示した。