2016年に山梨県甲州市の会社員が殺害された事件や、甲府市の会社役員が襲われ死亡した事件で、強盗殺人や強盗致死などの罪に問われた無職武井北斗被告(26)の裁判員裁判の判決が8日、甲府地裁であった。横山泰造裁判長は「2人の生命が失われ、刑事責任は重大」と述べ、無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
横山裁判長は、武井被告が両事件を主導していたと認める一方、金品の強奪に失敗したことなどから「計画が周到とは言いがたい」と指摘。「死刑がやむを得ないとは認められない」と述べた。
弁護側は「被告が関与した客観的な証拠がない」などと無罪を主張。起訴された別の窃盗事件などは関与を認め、有期刑が相当と訴えていた。
判決によると、武井被告は16年11月、仲間の男3人と共謀し、貴金属買い取り店から金品を盗むため、店長を務める甲州市の斉藤弥生さん=当時(36)=に暴行を加えて殺害し、店の鍵を奪った。同年8月には、甲府市の会社役員若宮利雄さん=当時(73)=を金品目的で襲って死亡させた。