池袋暴走書類送検 遺族の松永さん「やっとスタートラインに」

「やっとスタートラインに立った。2人や今後の社会のためにも、軽い罪で終わらないよう活動したい」。飯塚元院長の書類送検を受け、松永真菜さんの夫で会社員の男性(33)が12日、東京都内で開いた記者会見で今の思いを述べた。
男性は事故からの約7カ月間を「2人がいなくなった悲しみと向き合い続け、葛藤の日々だった」と振り返った。壊れそうになる精神状況を安定させようと、「憎しみにとらわれたら2人が悲しむ」と妻子への愛と感謝で心を満たそうと葛藤してきたという。
飯塚元院長が起訴されて公判が開かれた場合には、被害者や遺族が法廷で被告に質問する「被害者参加制度」を使って参加する意向も示した。元院長には「僕が常に2人の死と向き合っているように、行動によって向き合ってほしい」と伝えたいことを明かした。
男性は事故後、会見を開いたり、厳罰を求める署名活動をしたりしてきた。「自分のような遺族や被害者をもう出したくない」という強い思いが背景にある。「交通事故は、いつ加害者や被害者になるか分からない。事故を減らすため、どうしたらいいんだろうと全員が考えるきっかけになってほしい」。会見の最後にそう訴えた。【山本有紀】