滋賀県東近江市の湖東記念病院で平成15年、人工呼吸器のチューブを外して男性患者=当時(72)=を死亡させたとして、殺人罪で懲役12年が確定し、服役した元看護助手、西山美香さん(39)の再審初公判が来年2月初旬に大津地裁で開かれ、3月末にも判決が言い渡されることが12日、分かった。検察側は有罪立証を断念する方針を示しており、西山さんの無罪が確定する見通し。
弁護団が同日、裁判所と検察との三者協議終了後に明らかにした。
弁護団によると、今年3月の再審確定後に弁護団が検察側に行った証拠開示請求で、滋賀県警が西山さんの逮捕前に作成した殺意を否定する内容の自供書や、患者がたんを詰まらせて死亡した可能性を指摘する捜査報告書など、西山さんに有利な証拠を検察側に送っていなかったことが分かった。弁護団は「全ての証拠が捜査段階で検察に送られ検討されていれば、西山さんは有罪にはならなかったはずだ」と批判している。
検察側が審理を1日で終える即日結審を希望しており、取調官の証人尋問などが見送られることから、再審公判で捜査の問題点を解明するのは難しい見通し。