はやぶさ2 13日午前10時5分に出発 JAXAで「さよならリュウグウ」キャンペーン

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、小惑星リュウグウから13日に出発する探査機「はやぶさ2」の運用計画を発表した。はやぶさ2は通常、リュウグウの高度20キロで待機しているが、同日午前10時5分に化学エンジンを噴射してリュウグウから遠ざかり始める。JAXAはその時点でリュウグウを出発したと判断するという。
地球に向けては、主エンジンのイオンエンジンを稼働させる。まず19日~12月2日にイオンエンジンの試運転を実施し、12月3日以降に本格的に稼働させ、地球への軌道に乗せる。地球への帰還は来年12月ごろの予定で、はやぶさ2が分離したカプセルはオーストラリア南部のウーメラ付近に戻ってくる。
はやぶさ2は昨年6月、リュウグウに到着した。小惑星の表面が想定以上に大きな岩だらけだったため、機体を守りながら安全に着陸を実現するのが困難を極めた。プロジェクトチームは機体を極めて高い精度で誘導する手法を模索し、今年2月に最初の着陸に挑戦、成功させた。
4月には、衝突装置を使って人工的に小惑星にクレーターを作ることに成功。続く7月にはクレーター近くに着陸し、クレーターから噴出した小惑星内部の物質を採取できたとみられている。
また、滞在期間中は小惑星に接近してさまざまな観測も実施した。リュウグウは水分が極めて少ないこと、非常に黒いこと、スカスカな構造であることなど、リュウグウの素顔が明らかになった。
JAXAは、はやぶさ2のリュウグウ出発に合わせ、「さよならリュウグウキャンペーン」を実施する。はやぶさ2やリュウグウに関するメッセージを、13日から19日まで一般から集めるとともに、はやぶさ2が撮影した遠ざかるリュウグウの姿をウェブサイトで紹介する。メッセージは、ツイッターで「#SAYONARA_Ryugu」と付けてつぶやくほか、はがきや手紙(〒252―2510相模原市中央区由野台3の1の1 JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクト宛て)で送る。【永山悦子】