菅官房長官、色丹開発で批判避ける=日ロ首脳会談へ配慮か

菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が北方領土の色丹島に開設した水産加工場の従業員とビデオ中継で対話し、稼働を祝福したことに関し、「ロシア側に対して申し入れを行うことを含め適切に対応する」と述べた。
ウラジオストクでの同日の日ロ首脳会談を控え、直接的な対ロ批判を避けたとみられる。
菅氏は「政府の法的立場に変わりはなく、こうした問題の根本解決のためには北方領土問題自体の解決が必要だ」と指摘。「領土問題を解決して平和条約を締結するという基本方針の下にロシアとの交渉に粘り強く取り組んでいきたい」とも語った。