滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者=当時(72)=に対する殺人罪で懲役12年が確定して服役後、大津地裁で再審開始が決まった元看護助手、西山美香さん(39)について、来年2月初旬に再審公判が始まり、3月末に判決が言い渡される見通しであることが12日、分かった。同日開かれた地裁と検察、弁護側の三者協議の後、弁護団が記者会見して明らかにした。
滋賀県警が捜査段階で大津地検に提出していなかった証拠が117点あり、地検がこのうち58点を開示したことも判明。弁護団が他の証拠の開示も求めたのに対し、地裁は11月中の開示を要請、検察側も了解したという。
58点の証拠には、「たんが詰まって心停止した可能性がある」と他殺を否定する解剖医の所見を示した捜査報告書や、患者の呼吸器を故意に外していないとする西山さん自筆の供述書も含まれていた。井戸謙一弁護団長は会見で「警察はすべての証拠を検察に送るべきで、こうした運用は法律を逸脱しており、改めるべきだ」と批判した。